LPGC WEB通信  Vol.4  2014.07.08発行 

 東日本大震災を経験した宮城県角田で講習会を開催
 
 今回は、主催者の宮城県角田(かくだ)市教育委員会生涯学習課様より東日本大震災を経
験し、次の災害に備えた対応策とLPガスの役割や、安全に使うための注意点等を学習した
いとの要望を受け開催いたしました(開催日4月23日、受講者35名)。
東北6県の家庭業務用LPガス需要量は年間726千トンで、宮城県は198千トンと最も
多い地域です(需要量は2013年度データ)。また、角田市には都市ガスはありません。
 ちなみに、受講者の利用エネルギーは次のとおりでした。
 ・LPガス  22名
 ・オール電化  9名
 (都市ガス0名、無回答4名、灯油については調査外)

主要テーマは「災害に備えた防災対策とLPガスの役割」

 
角田市は仙台市の南約35kmに位置する 隣接する岩沼・亘理の沿岸部を襲った大津波 

 開催場所の角田市(人口約31千人、約11千世帯)は内陸部に位置し、東日本大震災の
時は津波被害こそなかったものの激しい揺れに見舞われ、全半壊併せて132戸の被害を受
けました。
 このような事情から、講習会の主要テーマは「災害に備えた防災対策とLPガスの役割」
とし、下記のプログラムで開催いたしました。
 1.LPガスの概要(基礎的知識)
 2.LPガスの災害対応性(東日本大震災の経験に学ぶ)
 3.LPガスの安全と保安
 4.LPガスの環境特性
 5.LPガスの取引(契約、料金制度、価格等)
 6.これからのLPガス


趣旨を説明する消費者団体の委員長

「ズンドコ節」受講前に準備運動をする皆様

真面目に聞いていただき、熱が入ります

やはり地震経験・災害対応に集中

 講習会の参加者からは地震の経験談や、また、熱心な質問がありました。
○「LPガスで災害時には大変助かりました」
○「普段はあまり真剣に考えたことがなかったが、災害時は本当にLPガスで助かった」
○「今日の講習もたいへんためになった」
○「日常使っているのであまり感じなかったが、今日はなるほどと判った事もありました」
○「停電でも使える点がよい」
 との意見が多く、LPガスに対して本当に感謝していることが分かりました。
 一方、日頃感じている不満についても、ご意見がありました。
○「価格がとにかく高い。冬になると1万は超える。しかし東日本大震災の時は、すぐ使用
 できて本当に助かった」
○「少しでも無駄をなくして、極力値段を上げないでほしい」
○「受講して安心した面もあるが、(事故防止から)自分でも注意が必要だと思った」
等の声もありました。
 事業者には、価格が(やや)高くても納得して選ばれるための誠意をもった説明が求めら
れていますし、また、平時からお客様とのコミュニケーションがいかに大切であるかを感
じ取ってもらえればと思います。
 後日、角田市生活学校委員長から心温まるお礼状をいただきました。広報室一同感謝を申
し上げたいと思います。

なお、今回の講習会は経済産業省からの委託により、当センターが実施しております「LP
ガス講習会」の一環として実施したものです。受講につきましては、一般の消費者の方々を
始め、消費者団体、地方公共団体、LPガス関連団体の方々も対象としておりますので、ご
活用いただきたいと思います。
(http://www.lpgc.or.jp/corporate/webreport/201407contents4.html)
(広報室/冨田)