LPGC WEB通信  Vol.12  2015.03.17発行 

山口市でLPガス講習会を開催

 講習会申し込み先からは「災害対応に関するテーマ」の要望が非常に多くなっています。
 これは、LPガスが災害に強いことの情報がかなり消費者に浸透してきたことと、LPガス
の消費者だけでなく、都市ガスの消費者、オール電化の消費者も災害対応については同様に高
い関心示していることなどが大きな要因となっていると考えられます。特に、どう強いのかを
知りたいという声がかなり聞こえてきます。
 今回は、山口市での講習会の報告です。

 ■開催日時 :平成27年3月4日(水)
 ■開催場所 :山口市男女共同参画センター
       (山口県山口市中央2-5-1)
 ■受講者  :山口消費生活研究会の会員14名
 ■テーマ  :「災害に備えた防災対策とLPガスの役割」



1 講習内容
 講習内容はおよそ以下のとおりです
(1)LPガスとは?
   知っている方も再度おさらいをします。
(2)東日本大震災の教訓 
   この未曾有の大災害で、LPガスは改めて見直されました。いったい、LPガスのどこ
   が強かったのか。
(3)知ってほしい「LPガスの災害時対応」
   知っていますか?LPガスによって出来る災害時対応設備のあれこれ。
   知るだけではダメです。確認しましょう!知らせてあげましょう、家族、知人、地域の
   皆さんへ!
(4)まとめ
   今日のおさらいです。一口で言うとこうなります。

2 まず、簡単な質問をしてみました
 今回も単に講義だけでなく、途中、講師から質問(問いかけ)を投げかけ、受講者の方に
理解を深めていただくとともに、リラックスした雰囲気の中で受講できるよう工夫いたしま
した。そのやりとりをいくつか紹介します。

質問 ① LPガスって、何でLPガスというのかを知っている方いますか?
     受講者:おられないようでした。さすがにこれは難しかったですね。
質問 ② 軒下にあるLPガスで、何日間もつと思いますか?
     受講者:はっきりとは回答が得られませんでした。
     そこで「災害が発生しても約1ヶ月間はもちますので、設備に異常がなければ直ぐ
     に使えますから、慌てることはありません」と説明。 → 皆さん納得の様子でし
     た。
質問 ③ 災害対応バルク供給システムを知っている方いますか?
     受講者:全員知らず。まだまだ販売事業者を含めて、我々側からのPRの必要性を
     痛感いたしました。
質問 ④ 中核充填所って知っていますか?
     受講者:全く反応はありません。
     そこで資料の「山口県の中核充填所の分布図」を示して、場所を確認していただ
     き、また、中核充填所が持っている機能についても説明をいたしました。 → 皆
     さん理解されたようです。 他の講習会でも同様に、一般消費者の中核充填所の認知
     度は極めて低いと言わざるえない感じです。見学会を企画するなど対応が必要と思
     われます。
質問 ⑤ マイコンメーターを復帰させた経験をお持ちの方はいませんか?
     
受講者:14名中、何と6人の方から手が挙がりました。
     こんなに多いのは珍しいです。どこかで教わったということではないようです。何
     もないことが一番ですが、販売店の日頃の指導が行き届いているのではないでしょ
     うか?それにしても逞しいご婦人方です。

質問 ⑥ 皆さんは、お住まいの地区の指定避難所はご存知ですか?
     受講者:殆ど全員の方が知っていると回答された。
質問 ⑦ その避難所の災害対応設備はどうなっているのか、ご存知ですか?
     受講者:そこまでは知らないようでした。
     そこで「お帰りになりましたら確認してください。分からなかったらどうするのか
     …自治体等に確認されるようお願いします。災害対応は人任せでなく、皆さん自ら
     の問題として考えて下さい。いざという時に慌てないためにも、平穏な時にしっか
     りと準備しておくことが大切です」と伝えた。理解していただけたと思う。

3 受講者の方からのご質問
 受講者からの主な質問を紹介します。
 ①カセットボンベの寿命は何年位ですか?
 ②持ち運びできるLPガスの小型容器はもうやめたのか?オール電化の家には災害対策とし
  て備えていたいのですが……
 ③LPガスの小売価格は、全国的にはどんなレベルにあるのですか?
  LPガスで生活している人の実感のこもった質問でした。

4 受講者の方からアンケート結果
 消費者(=受講者)は何を要望しているのかについて、アンケートをいたしました。その中
の自由意見から何件かを紹介いたします。
 静かに熱心に聞いておられた受講者の皆様でしたが、どうしてどうして、しっかりとした説
得力のあるご意見や要望がいくつもでてきました。
 ①災害時の対応については、ガスを使う人も使わない人も必要であることを、しっかりPR
  すること。
 ②いざという時に使えるものとして、LPガスの公的な役割について、もっと広く広報して
  いただくことが災害のある日本においては大切ではないでしょうか。
 ③LPガスが災害に強いこととバルク供給システムについてはPR不足でないか。
 ④災害時の問題については、消費者として改善すべき具体的な点は何かを教えてほしい。
 ⑤LPガスのエネファームについては、消費者の意見を聞いてほしい。
 以上、我々LPガス関係者にとって、傾聴に値するありがたいご意見だと感じました。

5 講習会風景

 講習用スライドご紹介
 今回の講習会で使用したスライドの何枚かをご紹介いたします。




 (広報室/広端 栄)