LPGC WEB通信  Vol.22  2016.01.04発行 

 新年のご挨拶



 新年おめでとうございます。旧年中はエルピーガス振興センターの事業活動にご支援ご協
力を賜り、誠にありがとうございます。

 さて、一昨年4月閣議決定の第四次「エネルギー基本計画」や昨年7月策定の「長期エネ
ルギー需給見通し」において、LPガスは独立した一次エネルギーとして明確な位置づけが
なされ、一昨年から昨年にかけての「石油・天然ガス小委員会」中間報告や「資源・燃料分
科会」報告においては、LPガス産業の目指すべき道筋や目標が示されました。更に昨年6
月の電気事業法・ガス事業法等の改正案が可決成立されるなど、一層の自由化推進により、
激しいエネルギー間競争の時代が到来、業界が大きな変貌を遂げようとしている中、当セン
ターは、政策的方向性に沿った形でLPガス産業の課題を解決するべく事業に取り組んでき
ております。

 米国からのシェール由来LPガスの輸入が更に本格化し、今や総輸入量に占める割合は
19.4%(平成27年度4~10月)まで増加してきております。当センター主催の国際
セミナーでも、昨年は過去最大の634名の方々にご参加いただき、低油価の環境下でも引
き続き供給面での多様化・安定化は進行、需要面ではアジア諸国の需要増大が進んでいくこ
と、20回目を数えた国際セミナーという産消対話の重要性などが改めて確認されました。

 今年も第21回国際セミナーを3月3日~4日に開催いたします。テーマを「成長を続け
るLPガス市場~新時代に引き継ぐものと新たな挑戦」といたしました。産ガス国を始めと
して国内外の関係者が一堂に会し、最近のLPガスの国際的な市場動向、産ガス各国の現況、
また、パナマ運河の拡幅等海運の状況、先進諸国や新興国での需要動向など、幅広い分野で
情報交換を進め、関係諸国との友好を深めてまいります。

 また、今年は国際セミナーと同時期、同会場で、アジア諸国向けのLPガス関係機器の展
示会や情報交換会が行われる「アジアLPガスサミット」が開催されます。主にアジア諸国
のLPガス流通販売の現状を知ることができる貴重な機会として、当センターもこのイベン
トの開催支援をしておりまして、多数の関係者のご来場をお願いいたします。

 昨年も、全国9会場での「地方懇談会」においては、事業者側から「LPガスの地域密着
型産業としての地域貢献へ期待」と題し、都道府県LPガス協会の日頃のお客様に対する活
動実績や計画をご報告していただきました。また、防災協定・災害対応、LPガスの広報活
動についても事例に基づいた説明をしていただきました。消費者代表からはそれらに対して
高い評価を得ておりますとともに、日頃の情報提供の不足について叱咤激励のコメントもい
ただいております。新年度におきましても、お客様とLPガス販売事業者の信頼関係をます
ます高めるため、また、頼りになるLPガスを理解していただく場として、「地方懇談会」
や「講習会」を一層充実してまいります。

 販売事業者調査につきましては、定点観測的な販売事業者の経営実態調査に加えまして、
昨年度はLPガス料金体系や開示の方法、低廉化の取り組み状況などを調査いたしました。
この調査から「エネルギー競合時代に求められる販売事業者のあるべき姿」を探り、対応の
方向性などを示すことができました。今年は、販売事業者に加えて充填所の状況、LPガス
需要家における災害時対応を中心に調査をしておりますが、結果につきましては、新年度に
ご報告いたしたいと思います。

 また、当センターの国際・広報・調査研究など各事業の成果につきましては、秋季に「研
究成果等発表会」を開催し、関係者の方々にご報告いたします。皆様の事業活動の一助にな
れば幸いです。

 さらには、「いち早く、ビジュアルに、そして多くの方々に」をモットーに当センターの
事業成果等の情報提供のために発信している会員向けメールマガジン「LPGC WEB通
信」は、さらなるスピード感・質の向上を目指して改善していきたいと思っておりますので、
引き続きご愛読のほど、よろしくお願い申し上げます。

 本年も、エルピーガス振興センターの各事業へのご理解とご支援をお願いし、LPガス業
界の益々の発展と皆様のご健勝を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。