LPGC WEB通信  Vol.46  2018.01.04発行 

 新年のご挨拶



 新年あけましておめでとうございます。旧年中はエルピーガス振興センターの事業活
動にご支援ご協力を賜り、誠にありがとうございます。

 さて、地球温暖化対策としてのパリ協定の実施指針策定の議論が始まり、また国内で
は、次期「エネルギー基本計画」策定に向けた議論も開始されるなど、内外においてエ
ネルギーを巡る情勢は大きく変化しつつあります。

 LPガスは、経済産業省の審議会等において、その政策的位置づけや課題が示され、
エネルギー間競争時代において、LPガス産業の課題を解決するべく、当センターは、
示された方向性に沿った形で、事業に取り組んできております。

 当センター主催のLPガス国際セミナー2017では、590名の内外の関係者が参
加、米国と中東の輸出が増大、北東アジアの輸入の多くが北米産となり、東南アジアと
インドの輸入には中東産が対応、中国とインドの家庭用・石化原料用の消費拡大を含
め、増大するアジアの需要は、北米と中東産の供給増加で対応されるという国際需給の
認識が議論され、産消対話の重要性は増々高まってきております。

 今年も、LPガス国際セミナー2018を、3月6日~7日に大手町の日経ホールで
開催いたします。テーマは「LPGの新たな潮流に船出する~需給ともに多様化する時
代の選択とその戦略」といたしました。皆様の多数のご来場をお願いいたします。

 全国9ヵ所で実施しました「液化石油ガス地方懇談会」は、昨年は、「LPガスが消
費者から選択されるエネルギーとなるために」と題して、経済産業省から、料金透明
化・取引適正化に関する液石法省令等の改正、取引適正化ガイドラインの制定に関する
プレゼンがなされ、自治体から、相談事例や取引適正化に関する立入検査時の状況が報
告され、事業者や消費者の方々からも、料金透明化や取引適正化に係る様々なご意見等
をいただきました。今年も、消費者とLPガス販売事業者の信頼関係を一層高め、災害
時はもとより平時から頼りになるLPガスを理解していただく場として、「地方懇談
会」や「講習会」を一層充実してまいります。

 販売事業者調査は、例年の通り、経営実態の調査に加え、液石法省令等の改正や取引
適正化ガイドラインへの対応状況について調査、昨年に引続き、充填所の災害対応状況
や、需要家における災害時対応の備蓄の状況も調査しております。また、標準的な料金
メニューの公表状況を調査する地域販売業実態調査は、今年も2~3月にかけて全ての
販売事業者に対して実施する予定です。いずれも結果は、新年度に改めてご報告いたし
たいと思います。

 FRP容器の普及のため、消費者の使用上の問題点を抽出し対応策を検討、販売事業
者による保安管理体制の在り方を検討する石油ガス地域流通事業モデル実証事業は、昨
年、FRP容器の利用で先進事例を有する欧米の実情に関する調査を実施、容器バルブ
の改良のため遅れていた、消費者の利用後にアンケートを実施する実証事業は、年明け
早々から実施予定です。この結果も、新年度にご報告いたしたいと思います。

 新たに実施することになりました構造改善推進事業と災害対応用バルク導入補助事業
につきましては、本年度の予算額ほぼ全てを補助対象者に交付決定し、現在、補助事業
の実施状況の確認作業に入っておりますが、その適正な実施に努めて参りたいと考えて
おります。

 当センターの国際・広報・調査研究など各事業成果は、会員向けメールマガジン
「LPGC WEB通信」の配信により、関係者の方々にご報告いたします。昨年から
開始しました「LPGC講演会」は、今年も関心の高いテーマに関して、有識者による
講演やパネルディスカッションなどを企画していきたいと考えております。これら当セ
ンターの自主事業も皆様の事業活動の一助となれば幸いです。

 今年も、エルピーガス振興センターの各事業へのご理解とご支援をお願いし、LPガ
ス業界の益々の発展と皆様のご健勝を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただ
きます。