小豆島のLPガスは、本土で容器に詰め替えられたものが船便輸送されて島内配送?と思いき 
や、この島にはLPガスローリーが走っており充填所があります! 
今回申し込みのあった「小豆島消費者友の会」の出水奈保美会長には、本年度及び昨年度の四 
国地方液化石油ガス懇談会に、香川県代表の消費者委員としてご出席いただき、地域のLPガ 
ス事情についてLPガス販売業者、行政と種々意見交換していただきました。懇談会の席上で 
LPガス講習会についてご提案したところ、勉強会の一環として開催の要請を受けました。 
小豆島といえば、オリーブと二十四の瞳などで有名。温暖な瀬戸内海式気候、のはずですが、 
講習会当日は晴天にも拘わらず厳寒でした。時には降雪もあるそうで、冬は本当に寒いとのこ 
とです。 
あまり知られていませんが、小豆島は正確には二つの島からできており、ギネスブック認定の 
世界一幅の狭い土渕海峡が、講習会場のすぐそばに走っていました。 
         
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        |  世界最狭幅の土渕海峡(普通に川?) | 
         会場の土庄町公民館 | 
      
      
         離島とは言え、約153㎢(国内離島面積19位)と大きく、人口も約2万8千人。四国・本 
        州側からの橋梁やトンネルの接続はありませんが、冒頭で述べた通り、LPガスは10トン 
        ローリーごと高松から危険物運搬船により海上輸送され、小豆島の草壁港へ。上陸後、LPガ 
        ス充填所やオートガススタンドに供給されています。 
従って、家庭業務用の容器輸送による高コストな所謂島嶼・僻地問題には該当せず、海上輸送 
        コストのLPガス料金への影響も軽微とのことです。(香川県LPガス協会調べ) 
         
受講者は16名と少人数の講習会でしたが、非都市ガスエリアのため、受講者はオール電化の 
2名を除いてLPガス世帯。LPガスの基礎知識から、いただいたテーマである「環境特性」 
や「災害時の対応力」等LPガスの有用性を中心に、料金透明化・取引適正化への課題につい 
ても触れました。自宅にてLPガス料金明細書を再確認し、不明な点はLPガス販売事業者に 
問い合わせする様呼び掛けたところ、「今まで料金は基本料金、使用料金一括であったので、 
販売事業者に聞いてみたい」との声がありました。また、小豆島のLPガス物流事情について 
説明を加えたところ、家庭までの経路を初めて知った、との声もありました。 
         
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         「小豆島へのLPガス供給について」(テキストの一コマから) 
         
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        教材は、当講習会用に作成したテキストに加え、当センターで発刊した消費者向け小冊子 
        「LPガスのある暮らし」を使用しました。LPガス料金や取引について大切なことが、判り 
        易く記載されています。A5判でコンパクトなので、LPガスのご家庭では、キッチンに常備 
        することをお勧めしました。スマートフォンでは、表紙のQRコードからアクセスが容易で、 
        閲覧にも無理のない字の大きさです。 | 
      
      
           
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        |  当日のテキスト | 
        LPガスのある暮らし 
        (画像クリックで閲覧できます)  | 
      
      
         FRP容器も展示し、見て触れていただいたところ、軽量化容器の存在に対する驚きと、普及 
への期待の声が上がりました。庭先でのバーベキュー利用やファンヒーター等で平時も災害時 
も活用できるLPガス利用形態であることと、現在同容器の実証試験中で国内生産にはもう暫 
        く時間を要する旨を伝えました。一方で、FRP容器使用期限後の回収やリサイクル、廃棄の 
        方向性をしっかり立ててから切りかえてほしい、とのご意見もいただきました。 
         
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        | 講習会の様子 | 
      
      
         
        □開催日    平成29年12月18日(月)13:30~15:30 
□受講者    16名 
□開催場所   土庄町(とのしょうちょう)公民館 
 
        □香川県概況  家庭用消費量 115千トン(平成28年度日本LPガス協会データ) 
                人口     968千人 (平成29年11月香川県推計データ) 
                世帯数    404千世帯(同上) 
        □小豆島概況  人口     28千人 (同上。県庁所在地の高松市は421千人。) 
                世帯数    12千世帯(同上) 
                面積     153㎢(国内離島面積19位。5位の淡路島は592㎢。 
                            因みに地中海のミロス島は姉妹島で160㎢。) 
□講習内容   ①環境にやさしいLPガス 
                ②日本のエネルギー政策 
                ③災害に強いLPガス! 
                ④LPガスの料金と契約について大切なこと 
                ⑤安全で快適なLPガスライフを! 
□受講者のエネルギー構成(アンケート及び挙手ベース) 
                ○LPガス      13名 
                ○オール電化      2名 
                ○IHヒーターのみ電気 1名(LPガスの外数) 
                〇都市ガス       0名 
 
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        □受講者のご感想(アンケート結果) 
        有難く、参考になるご意見・・・ 
・日常欠くべからずのLPガスについてよく判りました。 
・小豆島のことも調べていただき良く解りました。(類似回答前掲) 
・軽量容器が普及し、事業者が楽になってもらえると良い。 
・LPガスの良い点などが判りました。 
・災害に備えたいと思う。 
・遠方からおいでいただきありがとうございます。大変判り易く、ガスの家庭までの経路も判 
         りました。香川県用、小豆島用と、資料を作っていただき大変有難いです。 
 
一方でこのようなご意見もありました。 
・最新のガスレンジ情報が知りたい。 
・FRP容器の使用期限後の回収やリサイクル、廃棄の方向性をしっかり立ててから切りかえて 
         ほしい。(前掲) 
 
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        今後も、より多くの消費者にLPガスの有用性を再認識いただくと共に「かしこい消費者」を 
        目指していただき、LPガス消費エリアに限らず、非LPガス世帯・エリアに対しても、LP 
        ガスをエネルギーの選択肢の一に加えていただくために、その良さを是非お伝えしたく、地域 
        に合った講習メニューで開催していく所存です。お申込みをお待ちしています。 
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        | (広報室/野村 晃久) |