LPGC WEB通信  Vol.60  2019.03.11発行 

南魚沼市立大和中学校で講習会を開催

「みんなのお家で使っているエネルギーは主に何ですか?」図書室に集まってくれた中学1年生120名の皆様にまず訊いてみました。
今回は、昨年の北関東地方LPガス懇談会で新潟県代表の消費者委員を務められた木村好子氏(新潟県消費生活サポーターかたくりネット会長)より、新潟県及び南魚沼市を通じて新潟県南魚沼市立大和中学校を紹介いただき、同校1年生に対する防災指導授業の一環として2月5日(火)の4限目に、「災害に強いLPガスのことを知ろう!」と題したLPガス講習会を開催しました。
この地域のほとんどの家庭で使用され馴染みの深いLPガスが、災害に最も強く、学校もLPガスにより災害対応すれば避難所としての機能も万全となる事を、先生と生徒に知ってもらいたかったのです。

大和中学校 体育座りで1時間!皆さんお疲れ様でした

冒頭の問い掛けに対しては、残念ながら明確な回答が得られず、意外にもLPガスとかプロパンガスを知らない、との声が上がりました。電気の他にどんなエネルギーを使っているのか、そもそも中学1年生にとってはエネルギーのことなど生活観念として薄いでしょうし、家族では話題にもならず学校でもまだ教えていない分野であることもあり、已むを得ないことかも知れません。
しかしながら、LPガスに限らず毎日欠かさず必要なエネルギーのことを、たとえ中学一年生であってももう少し知って触れることも大切かな、と感じました。いきおいが入ります!が、入りすぎて全然通じない説明になっては本も子もありませんので、身近なところで皆さんが普段接したり見たり聞いたりして少しでも知っているかな、というところからできるだけ“通じる言葉でわかり易く”を念頭に、次の項目と要点をお話ししました。

1.LPガスってどんなエネルギー?
⇒「オリンピックの聖火やトーチは今までLPガスの火が使われてきたこと、知っていますか?」
1998年長野冬季オリンピックの聖火トーチの実物を持参し代わるがわる皆さんに持ってもらいました。さらにLPガスの特徴を説明しました。

「聖火やトーチの炎はLPガス」に驚きの声 「250倍」にどよめき

2.防災について
⇒「在宅時や登下校中に災害があったらどこの避難所に行けばいいか、知っていますか?」
この地域の避難所の位置を示し、皆さんに確認してもらいました。


災害が起こったら⁉ 市内指定緊急避難所・指定避難所 位置図

3.災害に強いLPガス!
⇒「電気や都市ガスは、発電所や工場、送電線や導管が被災したらその先は供給されない心配があるけれど、LPガスは建物ごとに蓄えられているから安心です。」
昨今の大災害でLPガスは途絶や二次災害がなく、被災しても復旧が早いことを説明しました。

LPガスの利点の一として災害への強さをアピール 最近の大災害にLPガスは耐えた! 

4.GHPってなに?
⇒「今、停電になったらどうなるでしょう?」(第一声:電気が消える-。。。)
この学校が今停電になると、電気が消えるだけではなく、暖房が止まり凍えることになってしまうこと、GHPはガスエンジンを動力としたエアコンのことで、停電するとLPガス発電機が発動しGHPエアコンで冷房も暖房も可能であることを説明しました。
先生方に対しても、学校空調には夏場の冷房対応も含め、災害対応の観点からはLPガスが最適であることを強調しました。


GHPの簡単な説明  電気エアコンとの比較 

5.FRP容器について
⇒「軽くて持ち運びが簡単、配管やガス栓が無くても屋内外で使え、中身が見えます。」
庭先でのバーベキューや、オール電化のお宅でもいざというときに使える等の利点とともに、普及にはまだ時間がかかることを説明しました。


FRP容器の簡単な説明  FRP容器の実物も展示

 
後日、同校のホームページで紹介されました。


□開催日    平成31年2月5日(火)11:50~12:50
□受講者    生徒120名、同校教諭5名、消費者団体1名、業界紙4名、計130名
□開催場所   新潟県南魚沼市立大和中学校 図書室
□講習テーマ  「災害に強いLPガスのことを知ろう!」
□講習内容   1.LPガスってどんなエネルギー?
        2.防災について
        3.災害に強いLPガス!
        4.GHPってなに?
        5.FRP容器について
□受講者のエネルギー構成(生徒のみ)
○都市ガス      5名
○オール電化    13名
○LPガス     31名
○回答なし     47名
□講習会前後のアンケート結果抜粋
・LPガスの詳しい内容を話してくれたり、簡単に優しく説明してくれたのが良かったです。
・災害の時でもLPガスはいろいろなところに使えることがわかった。
・中学生にもわかりやすかった。
・話すスピードや質問などがよいと思いました。
・災害時の対応に役立つことを教えていただきありがとうございました。家に帰ったら親に話したいと思います。
・LPガスは日本には必要不可欠だと思いました。これから世界に出したほうがよい。 

今年もより多くのLPガスのファンを創造し、将来メインとなる消費者の醸成に資するべく、様々な分野に対し各々の状況に合ったメニューで講習会を開催していきたいと考えています。次年度も事業受託の折は、お申し込みをお待ちしています。
(広報室/野村 晃久)