LPGC WEB通信  Vol.99  2022.08.10発行 

 令和4年度北関東地方LPガス懇談会が開催されました

 経済産業省資源エネルギー庁の委託事業「石油ガス流通・販売業経営実態調査」として、当センターが実施する北関東地方LPガス懇談会が、去る7月11日に開催されました。対象の茨城、栃木、群馬、新潟、長野各県の消費者委員、事業者委員、学識経験者委員、自治体及び行政が出席しました。
本年度のテーマとして予め設定した、
①LPガスの料金透明化・取引適正化について
②カーボンニュートラルの動向
各テーマについてそれぞれ活発な意見交換が行われました。
本年度も、テーマに基づき自県を超えたエリア全域の共通課題に対し、他県の事例も参考としながら、従前にも増して議論が深まりました。
また、本年度も新型コロナウイルス感染防止の観点からWeb会議にて開催されました。

LPガス懇談会について
(1)目的  LPガス取引適正化の観点から、LPガスの諸問題について、消費者団体、
       事業者団体、自治体、学識経験者等が一堂に会して意見交換・議論を行い、
       関係者相互間の理解を深めると共に、LPガス産業の健全な発展に資する。
(2)方法  全国9ヵ所の各経産局管内の主要都市にて開催する
(3)参加者 消費者委員…………各都道府県消費者団体の幹部等
       事業者委員…………各都道府県LPガス協会の幹部等
       学識経験者委員……知見を有する大学教授等
       自治体………………各都道府県のLPガス担当部署及び消費生活担当部署
       行政…………………経済産業省、地方経済産業局
       オブザーバー………LPガス業界団体
       報道関係
議事次第
(1)開会挨拶
   関東経済産業局 資源エネルギー環境部資源・燃料課 瀧澤 剛 課長
昨今の消費者は製品価格に敏感であり、価格の値上げ等には事前に丁寧な説明が求められる。
LPガスの適正取引の着実な実施を進めている立場で、今一度消費者の立場、目線での情報開示、情報提供をお願いしたい。本懇談会のネットワークを活かし今後のLPガスの適正取引に繋げることを期待するとの挨拶がありました。

(2)懇談 司会・進行:青山学院大学総合文化政策学部 内山 隆 教授

テーマⅠ.「LPガスの料金透明化・取引適正化」について

 ① 学識経験者委員による資源エネルギー庁・エルピーガス振興センターの事前プレゼン
   テーションに関し概要の取り纏め
 ② 消費者委員からの質問・意見等
 ③ 消費者委員の質問への事業者委員からの回答・意見等
 ④ 行政のLPガスの料金透明化・取引適正化の取組みについて

テーマⅡ.「カーボンニュートラルの動向」について


 ① 学識経験者委員による資源エネルギー庁・日本LPガス協会の事前プレゼン
   テーションに関し概要の取り纏め
 ② 消費者委員からの質問・意見等
 ③ 消費者委員の質問へのオブザーバーからの回答・意見等
 ④ 消費者委員の質問への行政からの回答
 ⑤ 事業者委員からLPガス業界としての取組みについて

(3)総括:青山学院大学総合文化政策学部 内山 隆 教授
無償貸与の課題には構造上の問題がある。即ち事業者と不動産業者、消費者、3者間の取引があり、そのどこかに不完全な取引があれば他の2つの取引に影響を及ぼす。現状は事業者と不動産業者間に力関係があって歪んでおり、その遠因が他の取引に影響しているのではないかとの印象だ。その歪みの是正が必要である。
カーボンニュートラルへの取組みはまだキックオフ状態である。言葉ひとつとっても整理して理解しなければならない。カーボンニュートラルの推進主体は、官、事業者、消費者の三体である。全体で盛り上げていかないとゴールにはたどり着かないとの言葉がありました。

(広報室)