LPGC WEB通信  Vol.113  2023.10.10発行 

 令和5年度北海道地方LPガス懇談会が開催されました

 経済産業省資源エネルギー庁の委託事業「石油ガス流通・販売業経営実態調査」として、当センターが実施する北関東地方LPガス懇談会が、去る9月1日に開催されました。対象の北海道の消費者委員、事業者委員、学識経験者委員、自治体及び行政が出席しました。
本年度のテーマとして予め設定した、
①LPガスの料金透明化・取引適正化について
②保安(LP事故の発生状況等)
各テーマについてそれぞれ活発な意見交換が行われました。
本年度も、テーマに基づきエリア全域の共通課題に対し従前にも増して議論が深まりました。

LPガス懇談会について
(1)目的  LPガス取引適正化の観点から、LPガスの諸問題について、消費者団体、
       事業者団体、自治体、学識経験者等が一堂に会して意見交換・議論を行い、
       関係者相互間の理解を深めると共に、LPガス産業の健全な発展に資する。
(2)方法  全国9ヵ所の各経産局管内の主要都市にて開催する
(3)参加者 消費者委員…………各都道府県消費者団体の幹部等
       事業者委員…………各都道府県LPガス協会の幹部等
       学識経験者委員……知見を有する大学教授等
       自治体………………各都道府県のLPガス担当部署及び消費生活担当部署
       行政…………………経済産業省、地方経済産業局、地方産業保安監督部
       オブザーバー………LPガス業界団体
       報道関係
議事次第
(1)開会挨拶
   北海道経済産業局 資源エネルギー環境部 資源・燃料課 山崎 量平 課長

 皆様ご承知の通りLPガスは北海道民の生活を支える上で書くことのできないエネルギー源であるとともに、運搬や貯蔵に優位性があり石油と同様に最後の砦として平時のみならず緊急時のエネルギー供給に貢献する重要なエネルギー源であるという特性を兼ね備えております。北海道胆振東部地震の発生から9月6日で5年が経過します。あの時北海道全域がブラックアウトになりましたが、LPガスは事業継続や地域住民へのエネルギー供給を担うなどその有効性が示されたところです。一方でエネルギーの安定供給確保に向けたサプライチェーンの維持強化や2050年カーボンニュートラルに向けたLPガスの対応や貢献のあり方なども、今後重要になるところです。またLPガス料金の透明化につきましては総合資源エネルギー調査会液化石油ガス流通ワーキンググループにおいて議論がなされているところではありますが、LP業界におかれましては今後も選択されるエネルギーであり続けるために、消費者に対するさらなる信頼関係の構築が期待されるところです。当局としましても北海道庁や札幌市とガイドラインや立ち入り検査にかかる情報を共有しつつ、取引の適正化を着実に進めていく所存です。最後になりますが本懇談会における皆様からの活発なご議論をお願いいたしまして私の挨拶とさせていただきます。

(2)懇談 司会・進行:北星学園大学文学部 心理・応用コミュニケーション学科
                             大島 寿美子 教授

テーマⅠ.「LPガスの料金透明化・取引適正化」について

 ① 学識経験者委員による資源エネルギー庁・エルピーガス振興センターの事前プレゼン
   テーションに関し概要の取り纏め
 ② 消費者委員からの質問・意見等
 ③ 消費者委員の質問への事業者委員からの回答・意見等
 ④ 行政のLPガスの料金透明化・取引適正化の取組みについて

テーマⅡ.「保安」について


 ① 学識経験者委員による経済産業省ガス安全室の事前プレゼンテーションに関し
   概要の取り纏め
 ② 消費者委員からの質問・意見等
 ③ 消費者委員の質問への行政からの回答
 ④ 消費者委員の質問への事業者委員からの回答・意見等

(3)総括:北星学園大学文学部 心理・応用コミュニケーション学科  大島 寿美子 教授
ワーキンググループの中でもLPガス懇談会の重要性について指摘があり、今年度はオンライン開催でしたが、是非対面での開催を期待するとのご意見もあると思いますので、顔と顔を突き合わせて同じ場で議論できる機会を設けていただきたいと思います。またワーキンググループでは国土交通省の方も出席されていますが、今後は様々な利害関係者が関わってくるものと思いますので、各地域のLPガス懇談会にもご出席いただく機会を設けていただきたいと思いますとの総括がありました。

(広報室)