LPGC WEB通信  Vol.116  2024.01.04発行 

  新年のご挨拶

 新年あけましておめでとうございます。旧年中は当センターに対し、格別のご支援
ご協力を賜り、誠にありがとうございます。

 ロシアのウクライナ侵攻を契機としたエネルギー価格高騰、供給途絶リスクの発生、
コロナ禍で進行した社会経済活動の変化は、エネルギー情勢に大きな影響を及ぼし、
昨年の中頃から正常化が始まりつつも、引き続き高水準の価格が続いております。
また、昨年10月にはイスラエル・ハマス衝突が発生、安定供給リスクが改めて意識
される事態となっています。こうした中、第6次エネルギー基本計画において、LPガス
は、2050年のカーボンニュートラル対応や、災害強靭性・環境特性など、その特徴
を生かす取り組みが求められています。

 当センターはこうしたエネルギー情勢対応やLPガスの特徴を生かす取り組みの一助と
なれるよう、事業を推進いたしております。

 昨年のLPガス国際セミナーは、4年ぶりの有観客とし、配信も行うハイブリッド開催
としましたが、本年も、同様に3月5日~6日に開催予定です。テーマは、「エネルギ
ー情勢の変化と低炭素への道筋~LPガス市場の課題」とし、講演者が一堂に会する総括
質疑も実施予定です。アジアLPガスフォーラムとともに、最新の需給、カーボン
ニュートラルを含む様々な課題への対応、アジア諸国の投資環境等を発信する予定です。
皆様の多数のご参加をお願い申し上げます。

 昨年、全国9地域、一部ハイブリッドを含むWeb会議で実施した地方懇談会は、
「料金透明化・取引適正化」、「保安」という2つのテーマで、消費者や事業者、行政の
参加を得て懇談を行いました。販売事業者調査は、経営実態、取引適正化等について、
関係団体のご協力を得て、全事業者を対象とする、施策検討に資するWeb調査を実施
しました。今後も、こうした国の委託広報事業を一層充実させます。

 災害バルク導入補助事業は、補正と本予算で約32億円、災害時の避難所、医療・福祉
施設等を運営する団体に交付予定です。また、制度広報として昨年10月、東京ビッグ
サイトの危機管理産業展に出展、広報用サイトの更新等を行いました。構造改善補助事業
は、約4億円、販売事業の合理化・効率化に取り組む事業者に交付予定です。

 また、令和4年度補正で設置された小売価格低減に資する、配送合理化補助事業の約
115億円、設備導入補助事業の約21億円の執行を行っており、昨年末に新たに予算
措置された同様の補助事業にも引き続き取り組みたいと考えております。

 本年も当センターの各事業へのご理解とご支援をお願いし、LPガス業界の益々の発展
と皆様のご健勝を祈念いたしまして、新年の挨拶とさせていただきます。